2012年07月22日

桜台K邸の工事進捗状況

桜台K邸の工事進捗状況です。
6月9日の上棟から約1カ月半が経ち、工事はたいへん順調に進んでいます。

IMG_0821.jpg

IMG_6040.jpg

IMG_0865.jpg
2階吹き抜けまわり、天井断熱材⇒石膏ボード張り⇒天井板張りへと進んでいます。

IMG_0869.jpg
玄関まわり、天井の板張りが屋外の軒天に連続しています。

IMG_0818.jpg
2階浴室、高度斜線制限によって屋根の高さが制限されるため、浴室の天井は勾配天井になっています。今回はハーフユニットバスを使いました。天窓から空が見えて気持ちのよい浴室になりそうです。


ピアノ室の防音工事の進捗状況です。壁床天井の内側にさらに入れ子状に壁床天井を浮かせるようにもうひとつ挿入するボックスインボックスの構造になっています。
IMG_0822.jpg  IMG_6036.jpg
外壁の柱間と天井面にグラスウール断熱材24K厚100mmを充填、床はコンクリートべた基礎の上にセルフれべリング材を流して平坦にします⇒壁と天井の内側にセメント板(センチュリーボード)を張ります。床は防湿フィルムを張り、その上にゴムの足を置いて根太床を組んでいきます。
窓はFIXのペアガラスサッシ+室内用樹脂サッシの2重サッシになっています。

IMG_6029.jpg  IMG_0873.jpg
ゴムで浮かした根太床の間にグラスウール断熱材36k厚50mmを充填します。外壁と15mm程度の隙間をあけてさらに内側に壁を立てて、その中にグラスウール断熱材24k厚100mmを充填し、さらに鉛ボードを張って防音します。

IMG_0871.jpg
2重壁を張り終わった状況。床は写真のべニアの上に石膏ボード2重張り+防音シート式+捨て張り+フローリングを張ってゆきます。天井は防音用つり天井金具天井をつることで、建物本体に音の振動が伝わらないようにした上で、天井裏に36k厚50mmを充填し、天井の仕上げにロックウール吸音板を張ります。
また換気扇からの音の漏洩、特に給気口からの漏洩を防ぐため、熱交換型のロスナイ換気扇を設置し、外壁の吸排気口には防音チャンバーを設置しています。

以上のように壁・床・天井はこのようにかなり重装備な防音処置を施しているので、かなり高い防音性能が得られるはずです。(目標50db程度)
あとは、リビングとピアノ室を繋ぐ木製の引き違いガラス扉の防音性能がどの程度得られるかが課題です。
現在、監督さんと建具屋さんと相談をしながらできるだけ高い気密性能を確保した建具の検討を進めているところです。(ドキドキ・・・・)

IMG_0751.jpg DSC_0014.jpg

DSC_0010.jpg
屋根の外断熱通気工法の施工の様子です。年々暑さを増す東京の夏に備えて、屋根は外断熱通気工法とし、さらに天井裏にも断熱材を充填して、次世代省エネルギー基準を余裕でクリヤーする断熱性能を確保しています。

IMG_0839.jpg IMG_0842.jpg
7月18日にお施主様ご夫妻にも現場におこし頂き、外壁の左官のパターンや室内の木部の塗装色の検討を行いました。左官屋さんに目の前でいろいろなコテ塗りのパターンを実際に作ってもらいながら相談を行ったため、非常に分かりやすくお施主様もとても喜んで下さっていました。ペンキ(オスモカラーワンコートオンリー)も現地で実際に色を調合してもらって余っている材料に実際に塗装してみ色を決めてゆきました。今回はウォルナットとマホガニーを1対1に混ぜた色に決定しました。目指すはお施主様の奥様あこがれのアアルトの自邸の色調の雰囲気です。さてうまくいくかな〜(ドキドキ・・・・)
















posted by GLOCAL ken-u at 06:26 | Comment(0) | 練馬区桜台K邸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月09日

練馬区桜台K邸 上棟

練馬区桜台K邸が6月7日に上棟いたしました。
当初6月6日を予定したのですが、季節外れの台風の影響で雨天順延となりました。
せっかくお仕事のご都合をつけて6日をあけて下さったK様ご主人さまには本当に申し訳なかったのですが、安全第一で延期をさせて頂きました。
7日は真夏を思わせるような快晴に恵まれ、作業も順調に進み、無事夕方までに上棟することができました。作業にあたられた大工さんはじめ職人の皆様には、暑い中、本当にご苦労さまでした。そしてK様、上棟おめでとうございます。
K邸は敷地が三角形をしており、この敷地形状を有効に活用するため、平面形状が三角形(正確には台形)をしています。さらに立体的にも、大きな三角屋根を架けたような形状をしており、登り梁などが部分的に平面的にも立面的にも傾斜して三次元的に傾いた複雑な骨組みになっています。
今回は3Dcadを活用して、この三次元的に複雑な部材のプレカット図(部材加工図)の作製に、設計事務所と部材加工工場が連携して挑戦してみました。
 現場で実際に部材同士を組み合わせる際は、ちょっとドキドキものでしたが、きちんと加工できており、うまく組み立てることができ、ひとまずは今回の挑戦は成功でした。
 今回のこの経験は、今後の建物設計の際のデザインの幅を広げる意味でもとても意味のある実績になりそうです。
 上棟式は、お仕事で残念ながらご主人さまがご出席できず、奥様おひとりでしたが、屋根の上にも登っていただき無事式を執り行うことができました。
 これから、徐々に内装などにも工事が進んでいきますので、監督さんや大工さんの皆さんと協力して、素敵なお住まいが完成するよう、みんなで頑張っていきたいと思います。

IMG_5723.jpg

IMG_5707.jpg

IMG_5733.jpg

IMG_0717.jpg

IMG_5727.jpg
三次元的に傾いた部材同士の接点(仕口)の加工図作製に3Dcadが威力を発揮しました。

IMG_5730.jpg IMG_5737.jpg












posted by GLOCAL ken-u at 10:04 | Comment(0) | 練馬区桜台K邸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月24日

練馬区桜台K邸が着工しました(だいぶ前ですが・・・)

IMG_0070.jpg

IMG_0061.jpg

CCF20120524_00000.jpg

CCF20120524_00002.jpg

もう1カ月以上前になるのですが、4月13日に練馬区桜台K邸が着工いたしました。
お施主様であるK様ご夫妻は、アトリエグローカルの事務所のすぐ近くにお住まいで、昨年夏に、土地探しからのご相談を頂き、先日、地鎮祭・着工を行うことができました。まずはK様おめでとうございます。
K様ご夫妻のご好意によりご了解を頂き、これから工事の進捗状況などをブログでご報告してゆきたいと思います。
K様ご夫妻は、お二人ともピアノがご趣味で、というか趣味のレベルをはるかに超えて、お二人ともがそれぞれ全日本のアマチュアピアノコンクルーで優勝した経験のある、恐るべき音楽家のご夫妻なのです。
土地探しからのご要望の条件は、将来、お母様を呼んで2世帯住宅に増築可能な広さのある敷地であること。閑静な住宅街の中の敷地であること。江古田〜練馬近辺であること。リビングと視覚的に連続したピアノ室があること。お医者様であるご主人が夜帰宅後にピアノの練習をしても近隣に迷惑のかからない防音設備を備えること。風通しや採光の工夫であまり機械設備に頼らずに生活できる室内環境であること。自然素材の質感を感じる空間・・・などなどです。
 土地探しに関しては、アトリエグローカルは本職ではないので、以前からときどき仕事を一緒にさせていただいていて、信頼のおける不動産さんとしてアルネットの森畑さんをK様にご紹介して、土地探しをサポートしてもらうことにしました。 幸運にも、1カ月程度で、条件にうまくあった敷地が江古田の隣の桜台の古い住宅地の中に見つかり、トントン拍子で土地のご購入、建物設計へと進むことができました。
 敷地は100坪を超える大きな敷地を2分割したものですが、行き止まり道路の突き当たりにあるため、それぞれの敷地の一部をそれぞれの自動車の回転スペースとして共用することを条件としているちょっと変則的な敷地なのですが、逆にこのことにより23区内では珍しく60坪を超える広々とした敷地にゆったりと建物が建つ環境を入手することができました。
 共用スペースを除く専用スペースは3角形の変則的な形状なのですが、この敷地形状を逆手に活かして、建物も3角形の平面をもつ特徴的な形態として計画しました。
 また、ピアノ室の防音方式として、建物の一部を鉄筋コンクリートとする、あるいはピアノ室を地下に配置するなどいくつかのパターンを検討しましたが、リビングとの連続性を大切にしたいというご要望を実現するために、今回は、木造の建物の中に、2重構造をもった防音室を挿入して、リビングとはガラス張り防音木製サッシで連続する方法を採用することにしました。
 建物全体は、木造2階建て在来工法ですが、1階が延べ床面積の7割程度を占める構成として、小さな2階を大屋根ですっぽり覆うおおらかな三角屋根のシルエットを計画しました。1階と2階はダイニング上部の吹き抜けでつながり、家全体が一体の空間になっています。ピアノ室はグランドピアノの形状と、敷地形状に沿って、3角形の平面とし、音場の容量を確保するため、他の部屋の床の高さより40cmほど床を下げて部屋の容積を大き目に確保しています。一方隣の和室は床を30cmあげて、下部に収納空間を確保しており、部屋ごとに床高さの異なる変化に富んだ空間構成にしています。2階に設けた浴室・洗面室は、大屋根の小屋裏的な位置に配置し、開口を屋根のトップライト(天窓)から確保することにより、周囲からの視線を気にせずに天窓を空に向かって開放できるように計画しています。その他、太鼓張り障子の引き戸を多用して、各部屋の間で光を通しつつも一定の断熱性能を確保するなどの工夫をしています。
 外構は玄関への長いアプローチが特徴なのですが、工事を始めて建物周囲の土を掘ったところ、なんと、このアプローチの途中に、古い井戸があることが判明しました。
「困ったことになったね〜」 っと工事監督さん(宮建ハウジング)と設計者(宇野)が頭を抱えたところ、なんとK様ご夫妻は、「わくわくすることになってきましたね〜、是非この井戸を利用したいです!」っと非常に前向きな発想でして、さっそく練馬区に相談したところ、一定の条件を満たし、かつ、災害時などに近隣に利用を開放することを条件に「練馬区ミニ防災井戸」に指定することによって、手押しポンプ+消防ホース接続口の設備を区の費用で設置してくれることが分かり、さっそくこの指定を受けることなりました。  ・・・という訳で、K邸の門の横にはちょっとレトロな雰囲気の青い手押しポンプの井戸が付くことになりました。いやいや本当にわくわくすることになってきました。この防災井戸は普段は個人の用途に自由に使っていてよく、大地震時などの断水時や、近隣で消防活動をする際などに公共用途に提供する仕組みになっているとのことです。こういう制度は地域コミュニティーをはぐくむきっかけにもなりそうで、とても良いことだと思います。
次の大きな工程としては6月6日に上棟(建て方)の予定です。平面方向、高さ方向ともに3角形をした形状の建物なので木の架構の寸法を割り出すのが難しいのですが、3次元CADが普及したメリット活かして架構図の作製も順調にできました。
 長くなってしまいましたが、今後、工事の状況などを随時ご報告して行きます。

IMG_3191.jpg

IMG_0065.jpg

CCF20120524_00001.jpg

CCF20120524_00009.jpg

CCF20120524_00005.jpg

CCF20120524_00006.jpg

IMG_3503.jpg

IMG_0064.jpg  IMG_0075.jpg
(右)K様の現在のピアノ練習室。グランドピアノの上に模型が載っています(嬉)

IMG_0559.jpg

IMG_0569.jpg
住宅瑕疵保証の検査員による基礎の配筋検査

IMG_0697.jpg
この下に井戸があるんです




posted by GLOCAL ken-u at 08:03 | Comment(0) | 練馬区桜台K邸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする