昨日仙台に出張する用事があり地下鉄南北線の長町南駅というところに行ってきました。
地下鉄から街に出ると、数百メートル先に何やら安藤忠雄の打ち放し建築のようなちょっと(いや、かなり)気になる建物が見えるではありませんか、、駅前の地図で調べると「地底の森ミュージアム」と、またまた謎めいた名称の施設であることがわかりました。
仕事が終わり、帰りに当然寄り道してみることにしました。
行ってみてびっくり、めちゃくちゃかっこいい建物=ミュージアムでした。土砂崩れか何かで木がなぎ倒されたまま埋まってしまった2万年前の湿地が、30年ほど前の区画整理事業で発掘されたそうで、その遺跡をそのままの状態で保存しているミュージアムとのことです。
遺跡を周囲の地下水から守るために、厚さ80cmの楕円形のコンクリート壁を地下30mの帯水層まで掘り下げて埋め込んだ構造がそのままコンクリート打ち放しのミュージアムの外観となっています。装飾を排し、機能性がそのまま形なった美しい建物です。
そして、室内に入ってみてまたまた感動でした、楕円形の大空間に2万年前の湿地の森がそのまま保存されている空間は、大げさに言えば、ローマのパンテオンぐらいかっこいい空間でした。
いや〜 連続の徹夜あけで、フラフラだったけど、いい建物を見つけてしまいました。
ちなみに設計は坂倉建築研究所だと、ボランティアガイドのおじいちゃんが言っていました。
仙台で訪ねた建築では、伊東豊雄のメディアテークも素晴らしかったけど、こちらもなかなかでした。