2011年02月23日

見直し検討中

上棟も無事終わり、次第に建物のイメージが実感として感じられるようになってきた現在、T様からのご要望に沿って、いくつかのデザインの見直しを検討しています。
1.玄関ポーチ周りの袖壁の塗り壁を自然石貼り(INAXショールームでピント来るものあり)に替えることを検討中です。
2.キッチン南側の窓からの見晴らしがとても良さそうなので(T様談)、窓を大きく、特に山の稜線が見えるように高さを上げることを検討中です。
3.T様ご夫妻の寝室にも利用する2階和室に小さな床の間(違い棚+竹柱+塗り壁)を設けることを検討中です。ポーチ脇の袖壁、玄関ホール正面の塗り壁、キッチン背面タイル壁などとあわせて、家を巡る動線のポイントポイントに印象的な壁面を設けることで、空間に変化と奥行を与えることが目的です。
図面、模型、スケッチによる設計の段階から、実際に建ち上がり始めた実物の建物や、ショールームや見本によって材料の質感や色合いなどを確かめる段階に入り、T様も設計者も新しいイメージを得ることにより、当初の設計を部分的に見直すステップが始まっています。(k.u)

New瀧口邸南東(白8+サッシ変更).jpg New瀧口邸南西(白8+石貼り+サッシ変更).jpg 床の間.jpg
posted by GLOCAL ken-u at 09:01 | Comment(0) | 鎌倉市T邸現場リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

鎌倉市T邸 上棟

012.jpg IMG_3114.jpg

004.jpg IMG_3111.jpg 006.jpg

ブログの更新が遅れてしまいましたが、2月10日に無事上棟をいたしました。
天気が心配されましたが、晴れ男のT様と晴れ男の設計者Uのパワー(?)を結集して、前日までの雨と次の日からの雪を前後に挟んだ晴天のすきをついたグッドタイミングでの作業となりました。
作業は前々日に設置しておいた土台の上に通し柱・1階柱を建て→2階梁組み→床合板張り→2階柱→小屋梁組み→野地板合板張りという順番で進められます。予め計画を立てた順序に従って搬入される材料をクレーン車で次々に持ち上げることにより、作業は手際よく進められます。
今回の特徴であるガレージの補強用の門型フレーム(2ヶ所)の組立・建て方も問題なくすすみ、夕方5時までには屋根の野地合板張り、明日からの雪に備えて建物全体にブルーシート掛けまで終わることができました。
柱は全て4寸材(12cm×12cm)の杉材、梁は背6寸までが米松、8寸以上が集成材(欧州アカマツ)、小屋梁米松を使っています。2階の床面と屋根面は構造用合板28mmと24mmを張り水平剛性をしっかり確保しています。 門型フレームをはじめ、全体的に骨太な材料で構成されているため建ち上がった印象はかなりガッチリした安心感のあるものになっています。
「モミジを巡る家」というコンセプトの通り、建物がいい感じにモミジの木を取り囲み、建物の中を歩いてみると、玄関ホール、2階リビング、バルコニーなどからいろいろな視点からモミジの木を眺めるられることが実際によくわかります。また2階バルコニーに面して設けた大きな開口や、リビングのコーナー窓/ハイサイド窓からはちょうどよい具合に山並みの景色が見えることも確認できました。特にバルコニーからの南東方向の景色は遠くまで見通せ絶景です。
日が陰りはじめた5時から、建物4周にお塩・お米・お神酒を供えて上棟の儀を行い、2階の棟の下にお札を祭りました。その後、T様から関係者一同にご挨拶とお祝儀・お弁当などを頂戴し、本日の作業は一通り滞りなく終了しました。
T様ご夫妻は朝の作業開始から棟上げ終了までほぼ終日現場で作業の様子をご覧になっておられ、その熱心さには毎度のことながら感心いたします。
事故や大きな問題もなく作業が終わることができ、棟梁はじめ作業に携わって下さった職人さんや監督さんには本当に感謝です。これからも安全第一で工事が進むよう、監督さんはじめ皆様にお願いいたします。
今後は、部材どうしの接合金物の取付け、間柱立て、地震や強風に対抗するための耐力壁(構造用合板)張りなどを行い、骨組みが完成した時点で鎌倉市の中間検査を受けるという手順で工事が進められます。(k.u)
posted by GLOCAL ken-u at 06:14 | Comment(0) | 鎌倉市T邸現場リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月21日

オープンハウス拝見 & 皇居に行ってみる

「白子秀隆建築設計事務所のオープンハウス拝見」
2月19日(土)に目黒区八雲にできた白子秀隆建築設計事務所の設計した「ヤクモアパートメント」のオープンハウスを見せてもらってきました。
白子さんは1年ほど前にASJのイベントに一緒に参加したことを切っ掛けにお知り合いになった建築家です。年齢は一回り以上若い方なのですが、なぜか気の合う方です。白子さんの設計する建物はたいへんモダンでかっこい良いのですが、木などの素材の使い方や開口の設け方などがうまく、シンプルだけども温かみもある建物で私はとても好きなデザインです。また建物断面の形態などが周囲の環境条件(日照や視線など)から論理的に導き出されていることにもいつも感心します。
今回拝見した建物は、4戸の小さなアパートでそれぞれの住戸がメゾネット(2階建て)になっており、それがジグザクに並んでいる、建築基準法的には「長屋」と呼ばれるタイプの、非常に面白い構成の建物です。
平面的にも立体的にも起伏があり、それぞれの住戸がほとんど全周を屋外に囲まれているような構成なので、集合住宅とは思えない独立性と解放感があり、戸建感覚の住宅になっていることにとても感心しました。また、内外とも格好良いデザインであり、特に室内の階段周りの光や影の感じがとても素敵なのが印象的でした。外観も建物前面の桜並木と相まって、印象的でありながらも街並みにもうまく溶け込んでいるのが好印象でした。事前に見せて頂いた写真では外観は黒とシルバーのように見えていましたが、実際はダークブラウンとシルバーのツートンで、周囲の桜の幹などとのバランスは確かにダークブラウンの方がしっくりくるものでした。 白子さん今回はお誘いくださり本当にありがとうございました。

IMG_2242.jpg IMG_2226.jpg IMG_2238.jpg

「皇居に行ってみる」
最近、息子が歴史マンガの週刊誌にはまっていて、やたらと江戸城ってどこにあるの?、天皇陛下の家ってどれくらい大きいの? などなどの質問攻めにあっています。
いろいろ細かいことを聞かれてもうまく答えられないし、ん〜、面倒くさいから実物を見せてしまえっ!っということで先日の日曜日の昼に突然思い立って、家族で皇居巡りに行ってきました。実は私自身、車で前は通るものの皇居に実際行ってみるのは初めてです。
皇居の広さを実感させるために内堀通りを車で一周したあと、丸の内の地下駐車場に車をとめて、いざ、2重橋の手前まで行ってみました。とにかく広いです。それに石垣や門や橋が立派ですし、綺麗です。さすがは日本の中心って感じです。外人の旅行客も大勢いましたが、外国の方に見せても恥ずかしくない素晴らしいものだと思いました。 やっぱりどこでも実際に行ってみて、自分の五感で感じないとダメですね。息子も大満足で、よ〜く?皇居の何たるがわかったようです。三菱1号館を再建したビルの中庭の喫茶店でお茶をしてから帰りました。(あ〜、また仕事やらずに溜まっちゃった・・・)(k.u)

IMG_2266.jpg IMG_2255.jpg IMG_2273.jpg
posted by GLOCAL ken-u at 00:00 | Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月14日

ASJイベント&竹箒の目隠し塀

「ASJ建築家展」
2月12日(土)13日(日)に神奈川県の茅ヶ崎市文化ホールでASJ建築家展というイベントに参加してきました。10組程度の設計事務所がそれぞれのブースに事例写真や模型を展示して、来訪者の方々の相談に応じ、ご要望があれば、後日設計検討案をご提示するという趣向のイベントです。アトリエグローカルは12日を宇野、13日を瓦井が担当して参加しました。具体的なご相談をして下さるお客様もいらっしゃり今後の展開が楽しみです。またイベントに参加している他の設計事務所の方々との交流や情報交換ができることもこのイベントの大きなメリットだと思っています。

IMG_2187.jpg

「竹箒の目隠し塀」
12日の夜は茅ヶ崎の隣の駅の辻堂の実家に泊りました。私の実家の小さな庭の塀は、父が日曜大工で作った変わった(変な??)目隠し塀があります。今日はちょっとこれを紹介します。
植えてから30年以上経つ生垣が、日影になる下の部分が枯れてしまって隣の家が見えてしまう状況になっていました。
そこで竹の塀を自分で作ってみようと思い立った父はホームセンターに材料を購入しに行ったのですが、竹の値段が高いことにびっくり。関西出身のケチ根性が出てきていろいろ物色していたところ、同じ竹なのになぜか竹箒(ほうき)は手ごろな値段で売っていることを発見。・・・というわけで彼は竹箒を数十本買い占めてきてこれを逆さに土に突き刺して塀にしてみたという次第です。
最初にこの話を聞いた時は、「何だそれは!?、また変なことして・・・」と思ったのですが、久しぶりに実物を眺めてみると、なんだか馴染んでいて、まア、こういうのもありかな〜っと思ってしまいました。その他にも竹を交互に編んで生垣の幹に絡みつけたような目隠しなども作ってあります。
客観的な評価はともかく、既成概念にとらわれずに、自分でいろいろ工夫してみることは、いずれにしろ楽しいことだと思います。

IMG_2194.jpg IMG_2206.jpg IMG_2200.jpg IMG_2203.jpg
posted by GLOCAL ken-u at 00:00 | Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月10日

エコポイント対象住宅の取得

エコポイント対象住宅の証明書を取得しました。
T邸は次世代省エネルギー基準を満たす断熱性能を確保しています。
特に日中の一番長い時間を過ごすリビングダニングが2階にあるため、屋根の断熱は特に気を遣い高い断熱性能を確保しています。地球温暖化の影響もあり去年のような夏の暑さが次第に恒常化する心配もありますし、最近の住宅は勾配屋根の天井を吹き抜けにして小屋裏(天井裏)を設けないことが多いので、屋根面の断熱はより重要になってきていると思います。
建物が完成して最終的に工事結果も含めてエコポイント対象住宅に認定されると、最大30万ポイントの商品券が国から貰えますので、せっかく次世代省エネルギー基準を満たしているのだから、この助成制度を利用しない手はありません。
申請の手順は、@設計内容がエコポイントの基準(=次世代省エネルギー基準)を満たしていることを、民間の指定審査機関に申請して証明書の発行を受ける。⇒A工事が設計内容通りに行われ、実際にエコポイントの基準を満たしていることと、エコポイントの補助対象になる材料の使用量(=価格)を施工会社が発行する材料納品書によって証明する。⇒B施主が@Aの証明書を添えてエコポイントの申請を国にする。 という手順になります。
現在は@が終了した段階ですが、実際にエコポイント対象住宅の証明を申請してみると、具体的にいくつかの課題が見えてきました。
課題1:窓をペアガラスにすると屋根の断熱性能を次世代省エネルギー基準の性能の半分に下げてもよいという緩和基準(トレードオフ)がありますが、本当にこれで良いのでしょうか?という疑問を感じます。建物全体の熱損失を一定量に抑制できれば省エネルギーの観点からは良いという考え方なのでしょうが、夏の暑い時期のことを考えると、天井面からの輻射熱はたいへん不快であり、屋根面の断熱はしっかり確保しておいた方がよいのではないでしょうか?
課題2:窓面の断熱性能は、「窓の熱貫流率(熱の通りにくさ)」と「夏季日射侵入率(日差しの差し込み方)」の二つの基準によって規定されていますが、夏季日射侵入率の計算がたいへん煩雑であり、まじめに計算すると審査する側の指定審査機関のスタッフですら検証にたいへん手間取る。結果として、窓サッシの性能を必要以上に上げておき、上記の屋根断熱の緩和(トレードオフ)を利用してバランスをとる傾向が強くなる。 T邸ではこの緩和基準を使わずに申請をしたのですが、「こんなの初めてです」と審査機関に言われてしまいました。全てのサッシをLow-eガラス(遮熱低放射複層ガラス)にすれば計算は簡単なのですが、大きなサッシや南、西向きのサッシだけをLow-eガラスとして、その他の部分を一般のペアガラスなどにすると、確かに計算が非常に煩雑になり、私もたいへん苦労しました。もう少しシンプルな計算方法にはできないものでしょうか。
課題3:エコポイントの助成による断熱材の需要増が原因(:本当なのでしょうか?)で現在断熱材の流通がたいへん混乱しており、設計図で指定した断熱材(=エコポイント申請の内容)を現場で調達することが困難になっており、工期の遅れなどの問題を引き起こしている。中には、どういう理由なのか、生産を中止してしまった断熱材まであるという始末です。なぜ需要が増えているのに生産を中止するの? なんとなく業界ぐるみで価格操作をしている気配を感じていしまいます。

などなどいろいろと問題もありそうな住宅エコポイントの助成制度ですが、それでもこれからの住宅として、しっかりした断熱性能を確保して、省エネルギーと快適な室内温熱性能を確保することはたいへん大切なポイントだと思います。

(k.u)
posted by GLOCAL ken-u at 00:00 | Comment(0) | 鎌倉市T邸現場リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする