2011年01月27日

配筋検査

鎌倉市T邸 基礎配筋
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基礎立上り部分の鉄筋のフック  門型フレーム下部の地中梁

2月17日午前、建築主のT様にもお立ち会い頂き、基礎の配筋検査を行いました。
図面の指示通りに鉄筋が配置されているか、コンクリートの被り厚さが規定寸法以上に確保できるようになっているか、鉄筋のを継ぐ部分の重ね長さが規定以上に確保できているかなどを確認していきます。
T邸は柱状改良した地盤の上に、べた基礎という形式の鉄筋コンクリート基礎を形成しています。
基礎の立ち上がり部分の縦方向の鉄筋の上端にはフックを付け、地震時などに上向きに大きな力がかかっても横方向の上端の鉄筋と横方向の鉄筋が外れないようにしてあります。
また、今回の建物の特徴としてビルトインガレージの自動車が出入りする大きな開口部に、木造門型フレームという補強材を用いていますが、このフレームの下部の基礎部分には地中梁を設けて、門型フレームをロの字に閉じて丈夫なフレームを構成するようにしてあります。
さらに、べた基礎の耐圧面は、地中のハンチ(小さな地中梁のようなもの)によって、一定の面積以下に分割されていて、耐圧面がたわんだり、ねじれたりしないようにしてあります。 (k.u)
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2011年01月26日

OMソーラー既存改修研究会

太陽熱を利用したパッシブソーラーシステムであるOMソーラーを既存改修(リフォーム)で活用するための技術開発の研究会が経済産業省からの助成を受けて3カ年に渡って行われているそうです。
2月26日に初年度の第4回目の研究会が工学院大学新宿キャンパスで開かれたのですが、アトリエグローカルで以前に設計監理をさせて頂いたOMソーラーを導入したリフォームである上田市H邸を参考事例として紹介して欲しいというリクエストがあり、H様のご了承とご協力を頂き、質疑応答を含めて約90分程の発表をしてきました。
研究会のメンバーは、OMソーラーシステムの開発時からの主要メンバーである建築家の野沢正光さん、木造建築の構造設計の一人者である山辺豊彦さん、温熱環境・空調システムの専門家である工学院大学教授の宇田川先生、OMソーラー協会加盟の有力工務店数社、OMソーラー株式会社の技術開発スタッフの方々などから構成されています。研究会の前半で、かなり高度な技術論の議論があった後での事例紹介であり、そうそうたる先生方の前での発表でもありましたので、結構緊張してしまったのですが、皆様非常に好意的にH邸を評価して下さり、とても有意義な経験をさせて頂きました。またH邸に関する具体的な課題も何点かご指摘いただき、今後の対応も含めてこれもたいへん意義のあるものとなりました。
 野沢正光さんや山辺豊彦さんとは以前勤めていた設計事務所が密接なつながりがあり、スタッフとして何回も仕事をご一緒させて頂いたり、山辺構造事務所には独立後も時々構造設計をお願いするなど、以前から存じ上げていました。宇田川先生は初対面だったのですが、私の大学院の時の指導教官であった建築家の重村力先生と宇田川先生が早稲田大学の同級生であることなど教えて頂き、緊張しながらもとても楽しい時間を過ごさせていただくことができました。
 今回の発表を機会に、次回以降の研究会にも参加させて頂けることになり、私たちアトリエグローカルとしてはたいへん嬉しく、非常に勉強なる機会を得ることができました。
 H様には、研究会直前のOMソーラーの実際の運転状況のデーターなどを送って頂くなど、今回もたいへんご協力をして頂き、いつもながら感謝感謝です。(k.u)
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2011年01月22日

木の家リフォームを勉強する本出版記念セミナー

2月21日に「木の家リフォームを勉強する本出版記念セミナー」という講演会に行ってきました。
本の出版記念という題目になっていますが、建築病理学にもとづく「住宅医」というシステムを広めて行くための啓蒙が主眼のセミナーでした。
「住宅医」の仕組みは、木造住宅の設計でたいへん有名なM's設計のご夫婦での主催者であり、岐阜森林アカデミーなどで教鞭もとられていた三澤文子さん達が中心になって、既存住宅の状況を的確に診断して、その修繕・改修や維持管理を行う技術や人材を育成しようというもので、もとになる技術やシステムはイギリスで100年近い歴史をもつものだそうです。
 三澤文子さんとその周辺の方々のネットワークには、日本の木を使ったきちんとした木造住宅の設計や建設を行っている設計者やビルダーなどの方々が多くいて、アトリエグローカルとしても是非このような方々のネットワークに加えて頂きたいという下心も持ちつつセミナーに参加し、懇親会→2次会と最後までしつこく参加して、大勢の素敵な方々と面識を持たせて頂くことができました。
 三澤文子さんさんは、私たちアトリエグローカルの独立前の勤務先である現代計画研究所の雲の上の大大先輩にあたり、今回はじめて、現代計画時代の先輩に紹介して頂き、ご挨拶をさせて頂きました。また、最近鎌倉市T邸のエコポイントの証明申請のために首っ引きで読んでいた「次世代省エネルギー基準」の解説書の著者で、温熱・断熱技術の分野で有名な南雄三さんにも直接お会いすることができました。ついさっきまでの教科書の著者が突然目の前に現れたのですが、とても気さくな方で、旅先で描くスケッチブックを見せて頂きましたが、すごく味のある素敵な絵の数々でした。最近はこま犬のスケッチにはまっていらっしゃるとか・・他にも以前からデザインが好きでとても気になっていた建築家の向山さんや、三澤文子さんのパートナーでこちらもとても有名な建築家の三澤康彦さん、東京で国産材を使った素敵な住宅を設計している古川さん、飯能の岡部木材の岡部さん、三澤さんの事務所のスタッフの方々などいろいろな方とお話をさせてもらって、すごく有意義な一晩でした。家に帰ったら日の出前でした。
 6月頃から、東京でも「住宅医」の講習会が半年〜1年位の期間で始まるそうなので、講習を受けてみようと思っています。内容は体系的で、既存建築の診断・保全・更新・維持管理などに関するあらゆる課題を系統立てて網羅しており、先行している名古屋などの講習に参加した方々からはかなりハード(かつ高額?)な講習内容であると聞きましたが、とても大切な分野であり、興味もすごくあるので張りきって参加しようと思っています。

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PS.
セミナーの開かれた、「早稲田奉仕園 スコットホール」というところは、これまで存在すら知らなかったのですが、戦前にアメリカ人の寄付で建てられたレンガ造りの教会+ホールで、外観・内部共にとても素晴らしい建築物でした。もっとちゃんと写真撮ってくればよかったのですが・・・残念(k.u)
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2011年01月15日

鎌倉市T邸 地盤補強と文化財包蔵地

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スェーデン式サウンディング地盤調査  柱状改良による地盤補強工事

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1月12日にT邸の地盤補強工事が行われました。
昨年9月にスェーデン式サウンディング調査という木造建築用の簡易地盤調査を行ったところ、建物荷重の影響範囲内である基礎下2mの範囲に、やや地盤の弱い層(Wsw750N自沈層)が不均一に存在することが判明しました。このまま建物を建てた場合、長期的にみて、地盤の弱い層が多く存在する部分に建物が傾いて沈む不同沈下という現象を起こす心配があります。そこで、これを補うために、いくつかの工法を検討した結果、柱状改良という工法の地盤補強を施工することになりました。
 柱状改良とは、写真のような直径60cmのドリルで土を柱状にかき混ぜるように掘りながら、セメント系の凝固剤を土に混ぜることによって、地中にソイルセメントという柱状の杭を形成する方法です。
 鎌倉市の旧市街に位置するT邸は、鎌倉時代からの遺跡が多く、旧市街のほぼ全域が文化財包蔵地という地区に指定されており、地中50cm以深の工事を行う場合は、遺跡が埋まっていないかを事前に調査する必要があります。この調査は予約が詰まっていて、なんと半年以上も時間が必要とのことですが、幸いT邸の敷地の近隣で以前調査が行われており、この近隣には遺跡がないことが分かっていたため、今回は調査なしで工事を進めることができました。ただし、近隣での調査は地面から2mまでの調査だったため、今回の柱状改良工法による地盤補強は、地盤面から2m以浅にのみ柱状改良杭を形成することが条件となりました。そのため、一般的な柱状改良より杭の長さをやや短くして、その代わりに杭の本数をその分増やす方法をとることにして、全部で36本の柱状改良杭を地盤面2m以浅に施工しました。
 次の工程は、基礎工事になります。現在、基礎の施工図を確認しているところで、施工図承認⇒鉄筋の加工⇒根切り⇒配筋⇒コンクリート打設という順番で工事が進められます。
 地盤や基礎は、建物が完成してしまうと殆ど見えなくなってしまう部位ですが、丈夫で長持ちする家づくりにはたいへん重要な部分ですので、手を抜かずにきちんと設計/施工することが、安全上も、資産管理上も大切なことだと思います。 (k.u)
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2011年01月09日

練馬大根 結構うまい!?

近所に区民農園を一区画借りています。
今日、私を除く家族が農園に冬野菜を採りに行ってきたのですが、隣の区画のおじさんが練馬大根を育てていて、息子に一本抜かせてくれたそうです。(なんで写真撮ってこないのかな〜)
練馬大根は、青首大根などに比べると根が長く土にしっかり根付いているので、抜くのにかなり力が必要で、練馬区では大根抜き大会などが開かれるほどです。
しかも、抜いた大根とおまけにもう1本、2本も練馬大根を頂いて来たではありませんか。江戸時代には徳川綱吉が練馬大根を食べて脚気を治したとか、日露戦争の時の陸軍の携行食が練馬大根で漬けた沢庵だったとか、いろいろお話も伺ってきたようで、息子は大喜びで帰ってきました。
さっそく、今夜は和風おろしスパゲッティにして食べようということになりましたが、正月に辻堂の実家で祖母に木炭画の描き方を習って来た息子は、その前に大根のスケッチをするのだと言って、窓辺に大根を並べて木炭と練り消し片手に何やらごそごそスケッチをしていました。覗いてみてびっくり、親バカですが、結構これが上手に描けているのです。その後、義母の調理で夕食に出てきた和風おろしスパゲッティも、次の日の漬物の浅漬けも、どれも結構おいしいのです。
というわけで、練馬大根、スケッチも味も結構「うまい」じゃんの一日でした。(k.u)

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